自然と共生しながら営まれている農業。安定した農作物の供給と農村の活性化をめざして、様々な支援事業がおこなわれています。徳島県の吉野川流域で、旭有機材の給水栓が農業用水の供給をお手伝いしています。
徳島県 農業用水施設
洪水と氾濫に悩まれされた吉野川流域
日本の三大河川に数えられている吉野川。河川の長さでは全国12位、流域面積では17位ですが、なんと洪水時に流れる水量は日本一。洪水と氾濫を繰り返し、豊かな土壌をもたらしましたが、人々に水の恩恵は与えず、流域は常に水不足に悩まされていました。戦後の高度経済成長によって新たな地下水の利用が進み、さらに南海地震(1946年)で不足した用水を補うために新しく井戸が掘られました。地下水の過剰利用によって、地盤沈下や沿岸部からの塩水の浸入による塩水化が深刻な問題に。また、下流域にベッドタウンが誕生して、農業用水路に生活排水が流れ込み、水質が悪化。雨水と排水が集まって度々水路があふれるようになりました。このような問題を解決するために設置された「農業用水施設」で、旭有機材の『AV自動給水栓』が活躍しています。
吉野川の下流域農地防災事業に貢献
きれいな水を下流の農地まで自然に流して供給し、農業用水の安定供給を図る「吉野川下流域農地防災事業」。「農業用水施設」はこの事業に基づいて設置されたもので、農業者で構成されている「土地改良区」という公的法人によって管理されています。この団体は農業の生産性を上げること、農業構造の改善などを目的に設立され、土地改良事業や農業用施設の管理などをおこなっています。当地域では次の3つのシステム
1)用地兼用の水路に流れ込む生活排水を分け、用地専用のパイプラインできれいな水を供給
2)ポンプなどで、各地域でそれぞれ取水していた用水を、高低差を利用した統合取水口の供給に転換
3)個別に管理していた施設を統合した取水口や幹線水路で集中管理が導入されており、旭有機材の『AV自動給水栓』は各施設に設置されています。
自動給水栓
採用の決め手は頑丈さと使い勝手
ご採用の決め手となったのは樹脂製なので丈夫だということ。そして、その使い勝手のよさでした。自動開閉なので人手の必要がなく、給水の自動化によって水が節約できることが最大のメリットです。稲の生育に必要な適切な水位(上限・下限)に設定しておけば、その水位をセンサーが検出。給水栓本体に連結されたチューブを経由して本体部を操作し、自動的に灌水と断水を交互におこないます。操作にはパイプラインの水圧を利用するので電気などのエネルギーも必要ありません。適切な水管理ができるだけでなく用水不足を解消。もちろん手間も省けるので労働時間の短縮にもなります。また、肥料・薬剤のかけ流しによる流出を防ぎ、湖や沼の富栄養化防止※にも役立ちます。通年通水が原則ですが、手動操作によって水田のほかにハウス園芸、樹園などの灌水、散水などにも利用されています。
※湖沼や湾などの水域で窒素やリンなどの「栄養塩類」が多くなること。
お客様の声と今後に向けて
小松島市南部土地改良区 窪田さん
「いっぱい米を作っていくためには、自動給水栓は欠かせないバルブだね。水管理は本当に楽になったよ」とはユーザーの窪田頼明様。その他、実際にお使いの皆様から、「水の節約になり、時間的なゆとりもできた」「いままでは無理だった小旅行に行けるようになった」など評判も上々です。『AV自動給水栓』を導入された川内土地改良区の三木芳典様、原貴則様からも「自動給水栓を使いだして、無駄な水を使うことがなくなったのがありがたい。便利になったよと、組合員さんから言われると採用してよかったと思う」「レンコンを栽培しているので通年通水しているが、今までは異常寒波のときの凍結に困っていた。それも保温カバーを被せることによってほとんどなくなりました」とご満足いただいています。今後も用水の供給を楽にする製品で、日本の農業をサポートしてまいります。
様々な場所で活躍する製品
小松島市南部土地改良区の自動給水栓
昭和土地改良区の自動給水栓
川内土地改良区の空気弁
中島用水土地改良区の自動給水栓
那賀川南岸土地改良区
板名用水土地改良区の空気弁
藍園土地改良区の空気弁
立江櫛渕土地改良区自動給水栓
活躍した製品について
ゲートバルブ |
自動給水栓 |
農業用空気弁 |
