夏は涼しく、冬は暖かく、一年中快適に暮らしたい。みんなの願いをかなえ、省エネルギー化にも貢献したい。そんな願いに応えるため、旭有機材の樹脂は高断熱住宅のなかで、私たちの暮らしを暖かく包んでいます。
断熱材
住宅をはじめ断熱が必要なあらゆる場所で
旭有機材はフェノール樹脂の火や熱に強いという特長を生かし、樹脂を発泡させることで断熱性を備えた、新しいタイプの断熱材『フェノールフォーム』を開発しました。フェノールフォームは住宅の「断熱材」に使われています。なぜなら、断熱材を用いることによって室内から外気への吸放熱を小さくすることができ、四季を通して快適に過ごすことができるからです。実績としては、ボード型断熱材の原料として、多くの建材メーカー様にご提供しています。『フェノールフォーム』は、金属サイディング、外壁断熱材、屋上断熱材、屋根下地・床下地断熱材、内装間仕切り材・ふすま、天井材、玄関ドアなど、屋根から内装部材に至るまで、様々な場所で使用されています。さらに一般建築の外壁材や床材をはじめ、化学プラント、車両、船舶、飛行機などの冷凍・冷蔵庫から、コンビニの冷蔵ケース、燻煙室、自動販売機まで、いわば断熱が必要なあらゆる場所で活用されています。
現場に合わせて選べる2つの断熱材
『フェノールフォーム』は樹脂、発泡剤、硬化剤の3つの材料を混ぜ、発泡硬化させてボード状にしたもので、現場で取り付けるタイプの断熱材です。従来の断熱材(硬質ウレタンフォームなど)に比べ、火災に強く、化学的にも安定しており、すぐれた断熱性能と防災性を兼ね備えている点が特長です。特に難燃性が高く、改正された建築材料の認定では「準不燃材」に区分されています。そして旭有機材には、もうひとつウレタン系のスプレー式断熱材『AVスプレーシステム』があります。こちらは現場で吹き付けて施工するタイプで、低温下でもすぐれた施工性を発揮するのが特長です。建築分野での様々なニーズにお応えできる、次世代型断熱材として注目されています。
断熱材の進化は快適な住まいの歴史
断熱材が日本の一般住宅に使われるようになったのは、わずか40年ほど前のこと。昔の日本家屋は「夏は涼しいけれど、冬は寒かった」のです。昭和30年代に耐火性の高い「石膏ボード」が登場し、アルミサッシの普及と相まって、隙間風の少ない暖かい住宅の時代が到来。ところが気密性の向上とともに「結露」という新たな問題が生まれてきました。昭和40年代に入ると「グラスウール」の断熱材が普及します。しかし、何年かすると壁の中でずれる、水分を吸収しやすいので壁内に結露するなどの課題がありました。昭和49年の石油ショック以降、省エネ対策として住宅の断熱化が注目を集めます。この頃、登場したのがウレタンやフェノール樹脂を原材料とする発泡プラスチックの断熱材です。壁内に結露を起こす心配がなく、壁に空気の流れをつくって木を呼吸させるため、木造住宅が長持ちするという画期的な素材でした。発泡樹脂の断熱材によって結露がなく、一年中一定の温度を保てる「健康で快適な住まい」を実現できたのです。
環境対策への積極的な取り組み
地球の温暖化防止をはじめ環境対策が求められているいま、冷暖房の効率を促進する旭有機材の「断熱材」は、住まいの省エネルギー化に貢献しています。また、旭有機材では、断熱材にフロンを使わないシステムをいち早く採用し、現在『フェノールフォーム』には、発泡剤として炭化水素や炭酸ガスを使用しています。また『フェノールフォーム』は熱硬化性樹脂であるため、いったん固形になったら元の状態にはなかなか戻りません。その為、リサイクル方法としては、燃焼時に出るエネルギーを有効に使う「サーマルリサイクル」というシステムを関係団体とともに検討し、現在解体時に出る断熱材を回収、RPF化した後、製鉄工場、製紙工場などで固形燃料として使用戴くリサイクルシステムの構築を手掛けています。また、材料の一部に『フェノールフォーム』を粉砕し、粉状にしたものを再利用する「マテリアルリサイクル」の導入など、環境対策にも積極的に取り組んでいます。
