お客様の声Customer Voice

2022年7月、宮城県仙台市に温浴施設を併設したキャンプ＆ワーケーション施設「IZUMI PEAK BASE」（泉ピークベース）が、グランドオープンしました。同施設は、総合建設会社の日本国土開発株式会社が新たに立ち上げたキャンプ＆ワーケーション施設の開発事業の第1弾です。その目玉設備の1つとなる温泉の開発を手掛けたのが、旭有機材グループで水処理・資源開発事業を担うドリコ株式会社。開業後も、温泉を含めた同施設のさまざまな水処理業務に関わっています。そこで、日本国土開発で泉ピークベースを担当する関連事業本部不動産事業2部の甲本享さんに、調査段階から現在までのドリコの取り組みについてお聞きしました。

全国最多の掘削実績を誇る温泉のプロフェッショナル

弊社は、昭和50年代から泉ケ岳の中腹に、約40ヘクタール（ha）の遊休地を保有しています。泉ピークベースは、その中の9.58haを活用するというプロジェクトで、新たな観光資源の創出を大きなテーマとして開発を計画しました。当初から温泉があるキャンプ場というコンセプトを掲げており、2020年1月にまず温泉源調査を実施することになりました。
泉ケ岳は、麓に温泉施設があるため、弊社の土地でも温泉が出るだろうという期待はあったものの、確証はありません。もし温泉が出なければコンセプトから外れてしまうため、調査には万全を期して臨みたいと考えていました。今回、ドリコに調査を依頼したのは、温泉開発に関する十分な実績があったからです。社内に地質の専門家がいるなど温泉のプロフェッショナルという印象があり、特にドリコが得意としている温泉掘削数は全国で最多という点が決め手になりました。

水処理に関する多岐の要望に柔軟かつ迅速に対応

調査の結果、弊社の土地に温泉源があることがわかり、掘削と同時に揚湯設備や温泉配管の設置もドリコに依頼しました。揚湯設備は、くみ上げた温泉をタンクにためて、浴場に送るものです。弊社では、CO2の排出量やボイラー燃料費を抑えるために、できるだけ高い温度で揚湯したいと考えていました。ドリコに相談したところ、揚湯設備のポンプのシステムに関して複数の提案があり、その説明も丁寧で温泉設備にあまり明るくない私が十分に納得できるものでした。泉ピークベースには保温性に優れた揚湯設備を設置しており、ご利用者様にも満足いただける温浴施設になったと自負しています。
泉ピークベースでは、温泉設備以外でも、浄化槽や水井戸掘削、井戸水を飲み水にするための井水処理設備など、水処理に関するさまざまな設備をドリコに依頼しています。水井戸に関しては相見積もりを取った会社もありましたが、ドリコの工期が最も短く、費用面でも納得できたことから、温泉開発に追加して発注することにしました。建設期間中は、温泉はもちろん水井戸から排湯・排水まで、弊社の多岐にわたる要望をしっかりくみ取ってくれるだけでなく、課題が見つかったときは協議を重ねて、柔軟に対応してくれました。オープン後も、頻繁に設備の点検を行い、不具合があれば迅速に解決するなどアフターサービスにも満足しています。

豊富なノウハウと高い技術力で安心して任せられた

実は、温泉掘削をお願いした時点では、ドリコが水井戸や排水処理の設備も手掛けていることを知りませんでした。温泉開発を進める中で、豊富なノウハウと高い技術力に基づく提案を何度も受け、温泉以外でも力になってくれるのではないかと感じました。さらに、これらの設備を自社で設計、施工しているため、対応力やスピード感もあり、結果的に安心して任せることができました。
弊社は、泉ピークベースをさらに充実させて、多くの方に喜んでいただける施設に育てていきます。そして、いずれは第2、第3の施設へと拡大することで、キャンプ＆ワーケーション施設の開発事業を大きな柱にしたいと考えています。泉ピークベースの発展には、ドリコの水処理に関する優れた提案力が欠かせません。次の展開の際にも、ご協力いただけるとありがたいですね。