(シンガポール合弁会社続報)坂本氏スペシャルインタビューNews Release

2016年02月12日
旭有機材工業株式会社

 2月2日、当社はシンガポールにおける合弁会社「ASAHI ASIA PACIFIC PTE. LTD. (アサヒ アジア パシフィック社)」の設立を発表しました。

 今回は、そのニュースの続報で、「アサヒ アジア パシフィック社」の設立に向けて奔走し、設立と同時に同社の取締役に就任した坂本晃一さんに設立経緯や展望をインタビューしました。

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― 当社は1996年7月にシンガポール事務所を開設、2008年9月にはタイに移転し、現在もタイで活動しています。今回あらためてシンガポールに進出するのは前回とは意味合いが違うのでしょうか?

坂本 当時のシンガポール進出は、当社が初めて海外に出ることもあり、市場調査や現地代理店のケアが主な役割でした。その後、タイ市場の急成長が見込まれたため、タイに事務所を移し現在も周辺国の重要な拠点となっています。あらためて今回の進出についてですが、シンガポールは金融や貿易など世界経済の中心です。その上、東南アジアの中心に位置するため、東南アジア全体の営業展開をより強化するには最適な 拠点となるのです。

― 今回は合弁会社での設立になりましたが、

坂本 :はい、AGRU TECHNOLOGY PTE. LTD (アグルーテクノロジー社)とタッグを組みます。当社 AV バルブは、成長する東南アジア市場において、プラント向けを中心に「ASAHI AV」ブランドで信頼を得ていますが、そのシェアはまだまだ低く、なによりも人脈や言葉の壁が大きいのが現実です。シンガポールを中心に東南アジアで高い営業力を持つアグルーテクノロジー社と組むことで、より地場に密着したサービスを提供することが実現できるのです。 また、アグルーテクノロジー社にとっても東南アジア市場でのさらなる拡販に力を入れていたので、お互いに目指す方向が一致しています。

アサヒ アジア パシフィック社の社標ロゴ

― あらためて今回タッグを組むことになったアグルーテクノロジー社とはどのような会社でしょうか?

坂本 :2013年6月に設立された会社で、オーストリアに本社を置くポリエチレンやポリプロピレ ンの管継手メーカーであるアグルー社のシンガポールにおける総代理店を創業当初から務めています。社員は20名ほどですが、当社との取引も創業当時からであり、現地での抜群の営業力 をもち、当社にとってとても重要な代理店です。

― アグルーテクノロジー社と組むことでその他にもメリットはあるのでしょうか?

坂本 :まさに理想の結婚です。配管材料を売り、販売する分野も多くは重なるというようにいわゆる価値観も非常に近い。そして何よりも、当社は海外ではバルブがメインであり、メーカーのアグルー社は管・継手がメインなので、上手くいかないはずがないでしょう!

― なるほど。そのタッグが世界に広がると良いですね。

坂本 :その通りです。ですから今回の合弁会社はその試金石でもあり、私の役割はとても重責であり、襟を正して赴くつもりです。

― どのような戦略を描いていますか?

坂本 :東南アジアにおける配管関連市場は100億円とも言われています。その中で当社はまだまだ低い。東南アジアでは、半導体・製鉄・電解プラントを設計・調達・建設まで一括して請け負う水処理プラントメーカーやゼネコンの進出が旺盛です。そして、例えばマレーシアのジョホールバル巨大都市開発プロジェクト「イスカンダル計画」という壮大な話もあり、交通網も整備されていきます。このエリアには将来多くの人が住み、商業工業が栄え、様々なインフラが発達する。まさに我々( 旭有機材とアグルー社 ) が得意とする分野の需要を取り込んでいくことに尽きます。何パーセントのシェアを築くとは公にはできませんが・・・。

― そのための戦術は?

坂本 :ひとつはパッケージで仕事を受注するワンストップ方式です。バルブがある、パイプもある、その周辺のアイテムも含めて、旭有機材やアグルー社以外の商品も扱います。アサヒアジアパシフイックに頼めば全部揃うということになります。 もうひとつは在庫です。当社のバルブがいくら高品質であっても、在庫が無ければ競合他社のものが買われます。これまで輸出で納期が1~ 2ヶ月かかっていたものを、過去のデータに基づいて数ヶ月分在庫し、注文があれば東南アジア域内のお客様に3日以内にお届けするのが目標です。

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4 月1 開業に向け、急ピッチで 内外装工事が進むアサヒ アジアパシフィック社 ? ?

― 最後に海外赴任中に仕事以外でトライしたいことはありますか?

坂本 :シンガポールには家族を連れて赴任しますので、家族には苦労かけることも多いかと思います。他の国が周りを取り巻いていますので、少しでもストレスが解消できるように、家族旅行に連れて行ってあげたいと思います。 あとは仕事にはなりますが、セレブな国であるブルネイを担当したいですね!

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<最後に旭有機材の藤原社長より坂本さんへ期待を込めてひと言>

当社の管材事業のグローバル化にとって、大きなシェアを占める北米に次ぐ将来的にも最も重要なエリアとも言える東南アジア。しかも、組む相手は若くてアグレッシブな「アグルーテクノロジー」です。お客様に最も喜んでいただけるワンストップ方式や在庫のあり方を徹底的に研究し、ダイナミックな成長を期待しています。

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