(1)安全衛生活動の取り組み
安全衛生活動の方針
私たちが働く旭有機材グループは、安全を最優先に考え行動し心身ともに健康で安心して活き活きと働くことができる職場環境を築きます。
(2)労働災害
当社グループの労働災害発生件数
2022年度の労働災害発生件数はグループ全体で11件と前年(9件)に比べ増加しましたが、休業災害は6件と前年(7件)に比べ減少しました。そのため休業災害度数率は、グループ全体で1.45と前年(1.81)に比べ減少しましたが、プラスチック製造業平均と比較すると大きな数字となっています。このような状況を改善することを含め当社グループでは安全を最優先と考え行動しています。重点活動としては、「心とからだの健康づくり」、「安全な人づくり」、「安全な場づくり」、「快適な職場環境づくり」という4つの視点から「社員と会社が一体となった心身両面の健康保持増進」、「安全のためのコミュニケーションの促進」、「5S・リスクアセスメント・設備改善による本質安全の実現」、「積極的にみんなで取り組む職場環境の改善」 など、具体的な安全活動の実施による労働災害の防止に取り組んでいます。
また2022年度も昨年に引き続き、国内製造工場全てを対象とした安全パトロールを実施するなど、日常的な安全活動を通して安全な風土づくりに努めています。
|
実績値 |
2018年度 |
2019年度 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
休業災害発生件数 |
単独 |
2 | 1 | 1 | 3 | 1 |
グループ会社 |
6 | 5 | 0 | 4 | 5 |
連結合計 |
8 | 6 | 1 | 7 | 6 |
不休災害件数 |
単独 |
4 | 1 | 3 | 0 | 4 |
グループ会社 |
9 | 4 | 3 | 2 | 1 |
連結合計 |
13 | 5 | 6 | 2 | 5 |
休業災害度数率 |
単独 |
1.25 | 0.61 | 0.60 | 1.75 | 0.54 |
連結合計 |
2.22 |
1.52 |
0.26 |
1.81 |
1.45 |
(参考)プラスチック製造業平均 |
(0.10) |
(0.32) |
(0.31) |
(0.31) |
(0.08) |
全災害度数率 |
単独 |
3.75 |
1.22 |
2.38 |
1.75 |
2.72 |
連結合計 |
5.82 |
2.79 |
1.81 |
2.32 |
2.65 |
(単位:件)
※プラスチック製造業平均休業災害度数率は、各年の1月~12月分を調査されたものです。
出典_労働災害動向調査 (厚生労働省)
旭有機材データは年度データ(例 2022年度_2022年4月~2023年3月)です。
全国安全徹底大会
2023年4月、「第18回 全国安全徹底大会」を開催しました。一昨年までは年度末の3月に開催しておりましたが、昨年より 1年間の活動の総括と新年度の方針を明確にするため、新年度4月の開催とし経営層と安全担当者が延岡に集まり議論を行いました。また、より多くの従業員に参加してもらうため、東京、延岡、愛知、栃木、広島等、各拠点をWEB会議システムで接続しました。
本年の大会では、安全衛生活動を推進していくにあたり「安全」と「衛生」を両輪と捉える中、特に「衛生」に着目し、心とからだの健康確保、及び快適な職場作りにより事故災害が抑制されるとの考え方を深堀りし経営層を含め議論しました。また特別講演として健康指導講師の みのわあい 様に来延していただき、「健康第一!安全第一!職場の安全は一人ひとりの健康で守る」というテーマで講演していただきました。
WEB会議システム併用による第18回全国安全徹底大会風景
みのわあい 様の講演風景
またドリコ株式会社では、2022年7月、「ドリコ 安全と健康を守る会 定時総会」「ドリコ株式会社安全大会」を開催しました。当日はコロナの影響もあり、WEB会議システムによる安全講話、安全表彰、及び安全標語の投票結果などが発表され安全宣言(安全の誓い)が行われました。
ドリコ株式会社安全大会風景
採択された安全標語
経営者による環境・安全ラウンド
当社の国内すべての製造工場を対象とした社長安全ラウンドを、栃木工場 2022年6月30日、愛知工場 同7月4日、広島工場 同7月6日、延岡工場 同7月19日に実施しました。
2022年度は、「安全への感性を向上させる」をテーマとして、各工場構内での実践状況や、最近の事故災害に関する対策・横展開状況などの報告を行いました。さらに、それらの具体的な内容についての詳細な議論を通じ安全意識の向上が図れた有意義なラウンドでした。
環境・安全ラウンド風景 (栃木)
環境・安全ラウンド風景(愛知)
環境・安全ラウンド風景 (広島)
環境・安全ラウンド風景 (延岡)
(3)社員の健康促進
健康ポイントプログラムの導入
従業員の健康を経営課題の一つと捉え、「健康経営」と
「人的資本への投資」の目的で、GUPPY社の健康ポイントプログラムを2020年9月に導入し、継続中です。健康ポイントプログラムは、ヨガ、ストレッチ、筋トレなどのエクササイズ、歩数、体重、睡眠時間、食事、飲酒量など日々の活動を記録することで見える化し気づきを与えるシステムです。
なお、当社では7000歩 /(人・月)を目標とし、毎月、個人別・地区別・所属部署別歩数ランキングを社内掲示版で公開することで運動意識を高めています。さらに本年は
GUPPY社主催の東海道五十次ウォークラリーに旭有機材として参加しました。
このラリーは会社毎の団体戦として会社間で1カ月間歩数を競う競技で、一定の歩数を経過するとアプリ上で東海道の宿場をめぐれる競技です。
このようにいろいろな工夫をすることにより、確実に健康のためにウォーキングをする風土が醸成されてきています。
その結果として、健康づくりを日常の話題としたコミュニケーションも活性化され一体感も生まれつつあります。
さらに今後も健康な職場づくりを推進していきます。
健康ポイントアプリ
東海道五十三次ウォークラリー
メンタルヘルス講演会
当社は社員のメンタルヘルスケアに力を入れており、2012年度から毎年、当社産業医でもある赤坂診療所所長の 渡辺登 先生をお招きし、メンタルヘルス講演会を行っています。2022年度もWEBにて9月に実施しました。特に重要な「7つの健康習慣」、「自分に意識的にねぎらいの言葉を掛けるコーピング」や、「マインドフルネスなどのストレスマネージメント」、「発達障害の人の困りごと」などについて、健康生活につながる重要なお話をしていただきました。また、当社の社報である+POWER (プラスパワー) に、毎月「メンタルヘルスアドバイス」と題するコラムを執筆していただいており、2012年以来、当社社員のメンタルヘルスケアにご尽力いただいています。
赤坂診療所所長
渡辺登 先生
メンタルヘルス講演会のWEB画面
健康測定
2022年12月、社員の健康に対する意識向上のため、公益財団 福岡労働衛生研究所様による健康測定を実施しました。測定項目は、握力、座位体前屈、全身反応時間、ロコモ、閉眼片足立ちの5つで、それぞれ全国平均と比較することで自分の立ち位置を確認し、今後の運動等に活用できるよう役立てています。
健康測定風景
健康測定結果の説明風景