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2024年3月期連結会計年度第2四半期の連結業績及び経営状況に関するご報告

2024年3月期連結会計年度第2四半期の連結業績及び経営状況に関するご報告

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 本日当社は、2024年3月期連結会計年度第2四半期の連結業績及び各事業の概況について発表いたしましたので、概要を以下にお知らせいたします。


代表取締役社長執行役員中野 賀津也

1.2024年3月期連結会計年度第2四半期の連結業績

  1. 当第2四半期連結累計期間の経営環境
     まず管材システム事業についてですが、基幹製品に関連する国内の設備投資は、全体として堅調に推移しました。また海外においては、半導体関連の工場建設需要が引き続き伸長した一方でダイマトリックス製品に関連する半導体製造装置市場においては、前年度後半から引き続き需要が鈍化しました。
     次に樹脂事業においてですが、電子材料製品に関わる半導体デバイス市場に関して、前年度下期後半からの市場停滞が続き需要が減速しました。素形材製品に関連する市場の国内自動車生産は、海外からの部品供給調達難は解消傾向にあり、また半導体不足の影響も徐々に改善され前年を上回る台数となりました。発泡材料製品に関連する国内の建築着工についても前年に比べ増加しました。

  2. 連結経営成績
     売上高、および各利益は、主に半導体を中心とした電子関連産業への販売が増加したことなどにより、増収増益となりました。
    売上高   438.4億円 前年同期比  +79.1億円(+22.0%)
    営業利益     82.9億円 前年同期比  +29.5億円(+55.3%)
    経常利益     85.6億円 前年同期比  +27.2億円(+46.6%)
    親会社株主に帰属する四半期純利益     54.7億円 前年同期比  +16.6億円(+43.5%)


    2.各事業の概況

    1. 管材システム事業

      <樹脂バルブ、パイプ、継手、およびエンジニアリング事業等>
      ●耐食問題の解決と樹脂管材の機能性を追求した製品開発によりお客様のお役立ちに注力した営業活動を推進
       ・ 樹脂バルブ等の基幹製品の販売は、引き続き半導体関連の大型工事案件に支えられ堅調に推移
       ・ 海外では、米国、中国において、主に半導体を中心とした電子関連産業の工場建設に関わる設備投資に伴う好調な需要が継続
       ・ 樹脂配管材料等を用いたエンジニアリング事業についても堅調に推移

        ・ その結果、売上は前年度を上回る

      <半導体製造装置向けのダイマトリックス製品>
      ●半導体製造工程の高度化に対応した小型精密バルブを開発し、半導体の高度化に貢献
       ・ 半導体製造装置向けのダイマトリックス製品は、韓国における需要停滞の継続、米中摩擦による中国での投資遅延の影響を受ける
       ・ その結果、売上は前年を下回る

      <利益について>
       ・ 人件費の増加や原材料価格高騰の影響があったものの、主に海外で売上が増加したことに加え、円安の影響もあり前年を上回る

      売上高  297.4億円 前年同期比  +30.5%
      営業利益    76.3億円 前年同期比  +51.1%
      営業利益率     25.7%
    2. 樹脂事業

      <素形材料製品>
      ●自動車や建設機械等に必要な鋳物製品の製造において、多様な鋳造工程に最適な製品を提案することでお客様へのお役立ちに注力
       ・ お客様の製造品質や生産性の向上、臭気低減による作業環境の改善などの提案と新規のお客様への営業活動を積極的に展開
       ・ 自動車生産台数の回復に伴い販売が堅調に推移
       ・ その結果、売上は前年を上回る

      <発泡材料製品>
      ●発泡材料製品は施工のしやすさに加え、吹付施工後の製品品質の向上に取り組むことで、お客様へ安心・安全を提供
       ・ 現場発泡断熱材においては、ビル・マンション等の断熱施工案件に対して製品の設計折込みに注力
       ・ 土木材料は、施工現場に適した製品の提案型営業活動を実施
       ・ その結果、売上は前年を上回る

      <電子材料製品>
      ●半導体デバイス用途となる最先端の半導体に必要な電子材料の低メタル化精製技術を追求し、半導体の高度化に貢献
       ・ 半導体デバイス需要の停滞と販売先における在庫調整の影響を受ける
       ・ その結果、売上は前年を下回る

      <利益について>
       ・ 電子材料製品は前年を下回ったが、素形材製品や発泡材料製品においては利益が増加し、樹脂事業全体では前年を上回る

      売上高   107.3億円 前年同期比 +11.1%
      営業利益       6.6億円 前年同期比   +199.6%
      営業利益率       6.2%
    3. 水処理・資源開発事業

      <水処理事業>
      ●お客様のニーズに基づいた水処理設備や、水資源を有効に活用できる水再生システムの設計・施工を実施
       ・ 官庁及び民間工事は共に、工事完工件数の増加や工事が順調に進捗
       ・ その結果、売上は前年を上回る

      <資源開発事業>
      ●地熱発電の蒸気井などの掘削や温泉開発工事を行い資源の有効活用に貢献
       ・ 温泉開発工事においては延期されていた案件が順調に進捗したが、地熱掘削工事は案件が遅延
       ・ その結果、売上は前年を下回る

      <メンテナンス、及び薬剤事業>
      ●施設や設備の安定稼働のためのサービスや水処理薬剤を提供
       ・ メンテナンス事業は、計画通りに維持管理、修繕工事案件が進捗
       ・ 環境薬剤事業は、製品出荷量が増加
       ・ その結果、売上は前年を上回る

      <利益について>
       ・ 水処理事業における官庁・民間工事、温泉設備工事及び環境薬剤事業の売上が増加したことにより前年を上回る

      売上高   33.7億円 前年同期比 △3.4%
      営業利益   0.3億円 前年同期比 +20.6%
      営業利益率      0.8%

      引き続き、当社グループの持続的な成長に向けて業務のデジタル化と人財育成に注力し、付加価値の創造に努めてまいります。
      株主の皆様におかれましては、今後とも旭有機材グループの成長にご期待頂き、変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



    2023年10月31日 代表取締役社長執行役員 中野 賀津也