2023年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績の経営状況に関するご報告
2023年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績及び経営状況に関するご報告
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
本日当社は、当連結会計年度の当社連結業績及び各事業の概況について発表いたしましたので、概要を以下にお知らせいたします。
代表取締役社長執行役員中野 賀津也
1.2023年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績
- 当第1四半期の経営環境
国内の設備投資は、半導体関連産業が引き続き堅調に推移し、海外でも、半導体関連産業を中心に設備投資が伸長しました。半導体デバイスについても引き続き旺盛な需要が続きました。
国内自動車生産台数は、半導体不足と上海ロックダウンにより部品調達が滞った影響を受けて前年を下回りましたが、国内の建設機械の生産台数は堅調に推移しました。国内の建築着工については前年に比べて減少しました。
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連結経営成績及び配当について
売上高、および各利益は、主に半導体関連産業への販売が増加したことなどにより、増収増益となりました。
売上高 |
167.6億円 |
前期比 +31.0億円(+22.7%)
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営業利益 |
20.7億円 |
前期比 +12.5億円(+151.8%)
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経常利益 |
24.2億円 |
前期比 +15.3億円(+171.9%)
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親会社株主に帰属する四半期純利益 |
15.4億円 |
前期比 +9.1億円(+144.9%)
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2.各事業の概況
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管材システム事業
<樹脂バルブ、パイプ、継手、およびエンジニアリング事業等>
・耐食問題の解決と樹脂管材の機能性を追求した製品開発によりお客様のお役立ちに注力した営業活動を推進
・国内の半導体関連産業への設備投資が堅調に推移
・アメリカ、中国、韓国における半導体、液晶を中心とした設備投資の需要が好調
・その結果、樹脂バルブ等の基幹製品の販売が増加し、また樹脂管材等を用いたエンジニアリング事業も堅調に推移し、売上は前年を上回る
<半導体製造装置向けのダイマトリックス製品>
・半導体製造工程の高度化に対応した小型精密バルブを開発し、半導体の高度化に貢献
・旺盛な半導体需要を受け、製造装置の需要が増加
・洗浄装置向け小型精密バルブ製品や、CMP装置向け流量制御機器製品の販売が増加
・その結果、日本をはじめ韓国、台湾、中国での販売が伸長し、売上は前年を大きく上回る
<利益について>
・人件費の増加や原材料高の影響があったものの、国内外での売上高が増加したこと、価格改定を進めたことに加えて、円安の影響もあり大きく増加
売上高 |
108.1億円 |
前期比 +35.4% |
営業利益 |
20.9億円 |
前期比 +238.3% |
営業利益率 |
19.3% | |
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樹脂事業
<素形材用途向けの製品>
・自動車や建設機械等に必要な鋳物製品の製造に最適な素形材製品の提案を通じてお客様へのお役立ちに注力
・国内は、お客様の製造品質の向上や作業時に発生する臭気低減につながる提案と新規のお取引先様への営業活動を実施
・海外は、お客様の品質要求に応じた提案活動を継続して推進
・その結果、自動車生産台数は減少したものの、売上は前年を上回る
<発泡材料製品>
・施工のしやすさに加え、施工品質の向上に取り組むことで、お客様へ安心・安全を提供
・現場発泡断熱材は、前年に引続き堅調に推移しているビル・マンション等の建築需要を取り込む営業に注力
・土木材料は、計画通りに受注できるよう営業活動に取り組む
・その結果、売上は前年を上回る
<高機能樹脂>
・最先端の半導体に必要な電子材料の低メタル化精製技術を追求し、半導体の高度化に貢献
・国内では、半導体の微細化に対応している大手レジストメーカー向けの低メタル製品に加え、レガシー半導体向けの製品の需要も引き続き堅調に推移
・海外の一部でFPD用途を中心とした需要が減速
・その結果、売上は前年並み
<利益について>
・引き続き高騰する原材料価格に対応するため製品価格の改定を随時実施しているものの、原材料価格の上昇に追いつかず、前年を下回る
売上高 |
46.3億円 |
前期比 +5.5% |
営業利益 |
0.4億円 |
前期比 △81.8% |
営業利益率 |
0.9% |
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水処理・資源開発事業
<水処理事業>
・水資源を有効活用する水処理・水再生システムの設計施工を実施
・国内の公共工事は、半導体不足の影響を受け工事進捗の遅れが発生
・民間工事において工事着工の遅れが発生
・その結果、売上は前年を下回る
<資源開発事業>
・地熱発電の蒸気井の掘削や温泉開発工事を行い資源の有効活用に貢献
・温泉設備工事において工事着工の遅れが発生したものの、地熱発電の掘削工事において大型案件を着工
・その結果、売上は前年を上回る
<メンテナンス事業及び薬剤事業>
・施設や設備の安定稼働のためのサービスや水処理薬剤を提供
・メンテナンスにおいて修繕工事案件の受注が増加し、それらの工事に着手
・薬剤販売は、新たに公共施設向けの案件を落札
・その結果、売上は前年を上回る
<利益について>
・売上高は増加したものの、固定費の増加により前年を下回る
売上高 |
13.2億円 |
前期比 +2.2% |
営業利益 |
△0.8億円 |
前期は、△0.6億円 |
営業利益率 |
ー% |
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引き続き、当社グループの持続的な成長に向けて業務のデジタル化と人財育成に注力し、付加価値の創造に努めてまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも旭有機材グループの成長にご期待頂き、変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2022年7月29日 代表取締役社長執行役員 中野 賀津也