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2025年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績および経営状況に関するご報告

2025年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績および経営状況に関するご報告

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 本日当社は、2025年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績および各事業の概況について発表いたしましたので、概要を以下にお知らせいたします。

  代表取締役社長執行役員
      中野 賀津也

1.2025年3月期連結会計年度第1四半期の連結業績

  1. 当第1四半期の経営環境
     当第1四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く経営環境は、国内経済は緩やかな回復基調で推移しており、設備投資意欲は底堅い状況が続いています。しかし、原材料価格の高騰や急激な為替相場の変動がありました。また、米国では経済振興策などにより堅調に推移していました。

  2. 連結経営成績
     当社グループは2025年度を最終年度とするGNT2025に従い、海外・半導体関連製品を中心に成長を追求するなどの経営方針のもと、各種施策に取り組みました。
     しかし、国内における設備投資は企業の慎重姿勢があり、管材製品の市場在庫の調整がありました。海外においては、前年度は米国にて過去にない半導体工場投資がありましたが、資材高騰や人手不足により投資の鈍化がみられました。また人件費、償却費等の固定費の増加等があり減益となりました。
    売上高     202.3億円 前年同期比   -8.1億円(-3.8%)
    営業利益     28.0億円 前年同期比    -12.7億円(-31.2%)
    経常利益     30.1億円 前年同期比    -13.4億円(-30.8%)
    親会社株主に帰属する四半期純利益     18.1億円 前年同期比      -9.5億円(-34.5%)

    2.各事業の概況

    1. 管材システム事業

      <樹脂バルブ、パイプ、継手およびエンジニアリング事業等>
      ●耐食問題の解決と樹脂管材の機能性を追求した製品開発によりお客様のお役立ちに注力した営業活動を推進
       ・ 国内の樹脂バルブ等の基幹製品の販売は、設備投資が前期に引き続き全体的に落ち着き、市場において在庫の調整局面
       ・ 海外では、米国においては、半導体の工場建設に伴う需要は前期よりも落ち着きつつあり、一方、中国の需要を牽引していた、電子産業関連の工場建設に関わる設備投資は、延期や投資計画の見直しが発生
       ・ 樹脂配管材料等を用いたエンジニアリング事業は、半導体関連案件の進捗に伴い堅調に推移したものの、昨年の大型案件には及ばず

        ・ その結果、売上は前年度を下回る

      <半導体製造装置向けのダイマトリックス製品>
      ●半導体製造工程の高度化に対応した小型精密バルブを開発し、半導体の高度化に貢献
       ・ 国内において前期から引続き堅調に推移し、中国においては需要に回復の兆しが見え始めたものの、韓国の需要停滞は継続しており、売上は前年度を下回る

      <利益について>
       ・ 売上の減少に加え、人件費や償却費等の固定費増加の影響により、前年度を下回る

      売上高  130.0億円 前年同期比    -8.3%
      営業利益   25.4億円 前年同期比  -34.4%
      営業利益率     19.5%
    2. 樹脂事業

      <素形材料製品>
      ●自動車や建設機械等に必要な鋳物製品の製造において、多様な鋳造工程に最適な製品を提案することでお客様へのお役立ちに注力
       ・ 原料価格高騰に対応した価格の改定を実施しつつ、高付加価値品への切り替えなどのお客様ニーズにマッチした提案営業を推進したが、自動車メーカーの型式認証不正などの影響を受けた出荷量減少等もあり、国内売上は前年度を下回る
       ・ 海外の自動車生産台数は前年度を上回っており、品質改善要求は益々高まっている中、お客様毎のニーズにあった提案を積極的に行った結果、海外売上は前年度を上回る

      <発泡材料製品>
      ●現場施工により最終製品となることから、施工のしやすさに加え断熱材としての性能を担保できる技術向上を推進する等、お客様への安心・安全の提供
       ・ 現場発泡断熱材において、施工性の改善による作業効率の良さを強みとした営業に注力
       ・ トンネル掘削用の土木材料において、施工現場に適した製品や工法の提案に積極的に取組み多くの工事物件を受注
       ・ その結果、売上は前年度を大きく上回る

      <電子材料製品>
      ●半導体デバイス用途に必須となる電子材料の低メタル化技術を追求し、半導体の高度化に貢献
       ・ 国内における電子材料製品は、半導体デバイス需要において回復の兆しが見えているが低調に推移
       ・ 中国では液晶・有機ELなどのFPD(フラットパネルディスプレー)分野の需要が旺盛
       ・ その結果、売上は前年度を大きく上回る

      <利益について>
       ・ 断熱材の吹き付け施工を行う子会社のランドウィック社にて、前年度に大型物件を受注していた影響により、昨年を下回る

      売上高     55.6億円 前年同期比 +5.5%
      営業利益       2.5億円 前年同期比   -4.6%
      営業利益率    4.4%
    3. 水処理・資源開発事業

      <水処理事業>
      ●お客様のニーズに基づいた水処理設備や、水資源を有効に活用できる水再生システムの設計・施工を実施
       ・ 民間工事は順調に進捗したが、進捗中の案件が減少
       ・ 結果、売上は前年度を下回る

      <資源開発事業>
      ●地熱発電の蒸気井などの掘削や温泉開発工事を行い資源の有効活用に貢献
       ・ 温泉開発工事、地熱掘削工事は共に計画通りに案件が進捗
       ・ その結果、売上は前年度を上回る

      <メンテナンスおよび薬剤事業>
      ●施設や設備の安定稼働のためのサービスや水処理薬剤を提供
       ・ メンテナンス事業は、複数の修繕工事が順調に進捗し売上は前年度を上回る
       ・ 環境薬剤事業は、製品出荷量の減少により売上は前年度を下回る

      <利益について>
       ・ 主要な工事関連の完工が第4四半期に偏る傾向にあるため、第1四半期は先行発生する費用などの関係で営業損失となる

      売上高    16.7億円 前年同期比 +4.9%
      営業利益   -0.2億円 前年同期営業損失、-0.3億円
      営業利益率      -%
       引き続き、当社グループの持続的な成長に向けて業務のデジタル化と人材育成に注力し、付加価値の創造に努めてまいります。
       株主の皆様におかれましては、今後とも旭有機材グループの成長にご期待頂き、変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

      2024年7月31日 代表取締役社長執行役員 中野 賀津也