当社の子会社であり、水処理・資源開発事業を展開しているドリコ株式会社(以下「ドリコ」といいます。)は、水環境事業の更なる拡大を図るために旭化成株式会社(以下、旭化成)の持つ水処理エンジニアリング事業に関わる資産を買い受け事業開始しましたのでお知らせします。
1.新たに展開する事業
国内水環境事業のひとつである造水事業は、ユーザーの工場等の敷地内において井戸水等の水源から取水した水を浄水処理して造水し、当該工場等へ提供する、オンサイト型の事業です。昨今、自然災害の発生等により企業のBCP対策が求められておりますが、工場運営においては、工業用工程水や飲料水は事業継続のために無くてはならないものです。また、上記のようなオンサイト型の造水事業は、災害時に近隣地域へ飲料水を提供できるなど社会貢献の一面も持っています。そのため、上記造水事業の需要は今後さらに高まってくるものと予測され、当該需要に対応することで事業が発展することを見込んでおります。
また、中国においては、水環境事業を新たにスタートさせることを目的に旭環美水処理(蘇州)有限公司を設立しました。
中国は、水や大気等の環境保全に国をあげて取り組んでおり、環境規制が年々強化されています。規制基準に満たない事業所は操業停止を余儀なくされるなどのリスクが高まっているため、排水処理の適正化の需要が年々高まっています。そのため、これまでドリコが水環境保全に貢献してきた技術やノウハウを基盤に中国で水環境ソリューションを提供し、環境改善に貢献してまいります。
2.設立会社の概要
商号:旭環美水処理(蘇州)有限公司
董事長:鮫島修
董事総経理:中島秀之
資本金:600万中国人民元 従業員数:29名
事業開始日:2019年11月1日
3.今後の業績の見通し
本件事業開始に伴う2020年3月期の連結業績に与える影響につきましては、軽微と見込んでおりますが、今後、連結業績に重大な影響を与えることが判明した場合には、速やかに開示いたします。