お客様の声Customer Voice

「一緒に未来を創っていける」という確信

株式会社ニチダン 代表取締役社長 北川謙治 氏

札幌市に本社を置く株式会社ニチダンは、スーパーゼネコン物件の施工も多数手掛け、業界をけん引する総合断熱施工会社です。同社では2017年から、新しい発泡剤であるHFOガスを使用した旭有機材の断熱発泡材「ゼロフロン®ER-X」を採用。“環境への配慮”を共通の思いとし、作る側と使う側の壁を越えて、共にすぐれた断熱材の追求に注力しています。そこで代表取締役社長の北川謙治さんに、その思いについて語っていただきました。

断熱材の現状と環境問題のはざまで

弊社は建物のみならず保冷車、大型冷蔵庫、トンネル内部といった専門的かつ多岐にわたる断熱工事を行っています。これまではコストが最優先され、今でもそうした考えは業界で根強いですが、私は早くから環境面をおざなりにしてコストばかり追求し続けていると、この業界に未来はないと感じていました。同時に断熱材がなければ熱源を余計に使わなければならず、地球温暖化につながる。しかし、必要不可欠な断熱材が、環境に優しくない発泡材を使っているのは納得がいかないと。温暖化の問題は年々深刻になり、実際、弊社が取り引きさせていただいている大手クライアントのほとんどは、価格だけではなく「環境に配慮した施工」を重視する方向へと意識が変わってきています。弊社では6年ほど前、温暖化に影響が少ないとされる原料をアメリカから独自に仕入れ、テストを繰り返し、約3年前、全面的に切り替えました。

常識を覆した、旭有機材の熱意と企業努力

自然環境を考えて切り替えたものの、原料から製品を作る工程には大変なコストと時間がかかっていました。そんな中、旭有機材の営業担当者から「製品のテストをしてもらえませんか?」と依頼を受けました。テストの結果、その時点では採用できずお断りしたのですが、「社長と一緒に、この製品をより良いものへと変えていきたいのです」という言葉に胸を打たれました。すると翌週には旭有機材から2名の技術者が来て、弊社の現場の声を聞き、驚くべきスピードで製品の改良に対応してくれました。そうして意見交換を重ね、何度もテストを繰り返し生み出されたのが「ゼロフロン®ER-X」です。それまで断熱材は“性能が良いほど環境に良くない”というのが常識で、“断熱性能にすぐれ、かつ環境にも配慮した断熱材の開発は不可能”とされてきました。また、どれだけ良い製品が開発されても、コストが高ければ施工会社は使いたくても使えません。この画期的な断熱材が実用化できたのは、旭有機材の技術者の熱意と価格への企業努力があったからこそ。弊社は大規模物件の施工が多いので、仕入れは莫大な量になります。そこもお互いにとっての利点だったと思いますね。現在は、弊社の売上の8割以上を占める、発泡ウレタン施工の半数にゼロフロン®ER-Xを使っています。

本社併設の倉庫に、うず高く積まれた「ゼロフロン®ER-X」

両社が一体となってクオリティーを追求

ゼロフロン®ER-Xは、オゾン層を破壊するフロンガスを使わないという環境への配慮のみならず、高い断熱性能を併せ持つ大変すぐれた製品です。それと合わせて、発泡材を吹き付ける際に使う旭有機材オリジナルの発泡機が、現場の施工性を飛躍的に高めてくれます。独自の工夫により、継ぎ目なく仕上がるので気密性がとても高い。職人からも「使いやすい」と好評で、施工効率が良いため原料のロスも少なく、結果的に低コストで済みます。しかし、使用する職人が100人いれば100人、使い勝手もスキルも微妙に異なります。施工業界では、メーカーで作られた時点ではまだ“半製品”で、現場で初めて“完全な製品”になると考えます。旭有機材は売って終わりではなく、担当者が現場に来て職人の吹き付けの様子などを検証し「この施工にはこう使える」「こうすればもっと良くなる」と、ユーザー目線からも考えてくれます。
弊社が常に考えているのは「どうすればお客様に喜んでいただけるか」ということ。安定したクオリティーの追求のため、原料についてもメーカーの方に負けないくらい勉強していますので、業界ではものすごく厳しい会社だと思われているかもしれません。ですが、旭有機材はそこに対しても素直に、真っすぐに、スピーディーに向き合ってくれる大切なパートナー。これからも二人三脚で、一緒にお互いの未来を築いていきたいですね。

吹き付け工事。現場で施工する職人からも使いやすいと好評の「ゼロフロン®ER-X」
お客様情報

株式会社ニチダン 様本社:北海道札幌市東区北28条東20丁目4番1号/北川謙治 社長

「冬暖かく・夏涼しい!!」をモットーに、ブローイング断熱部門では業界初の施工業者として、42年前に北海道の地に創業。断熱、気密、耐火などのすぐれた性能と技術の幅広い提供をめざし、北海道のみならず仙台、盛岡、秋田にもグループ企業を設立している。環境に配慮した「自然との調和」を経営理念に掲げる。